セラミック気孔制御用マイクロカプセルとは?

「研削・研磨砥石(セラミック)」は(1)砥粒(2)結合剤(3)気孔の3要素で構成されています。
砥粒が細かなセラミックは気孔も小さく高密度で高強度、加工精度も高くなります。
しかし気孔数が少ないため、目詰まりを起こしやすいのが難点です。

一方、密度が低い(粗い)砥粒が大粒のセラミックは、粒同士の結合面積が小さいため気孔が大きくなり、強度が低く、加工精度は低下します。しかし大きな気孔は目詰まりしにくく、加工効率で利点があります。

したがって、加工精度と加工効率を両立したセラミックを実現するカギは「気孔」のコントロールにあり、マイクロカプセル化した気孔材がこれを可能にします。

 

メカニズム

熱硬化性樹脂を芯物質に、天然親水性ポリマーを皮膜剤に用いた「カプセル気孔材」を砥粒と混ぜて成形します。
これを300~400℃で燃焼するとカプセルは気化し、セラミック内部に気孔をつくります。

カプセル気孔材の粒径、添加量を加減することで、気孔のサイズ、単位面積あたりの数をコントロールでき製品のスペックを決定できます。

 

主な用途/製品

セラミックを使用した精密砥石に均一な気孔を設けるため。
・精密砥石

 

 

 

 

 

 

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